「天風録」中国新聞から引用

「天風録」 2014年1月24日(金)
 科学とか未来とか聞くと、疑ってしまう。では、あの汚染水は止まるのだろうか。来る大地震はどこまで予知できるのだろうか。そう思いつつ、東京・お台場の日本科学未来館を訪ねた。
 開催中の「THE 世界一展」
日本が誇る物づくりが一堂に会している。カップ麺や回転ずしのラインもそうらしいが、意外な物を見つけた。山野の砂鉄や木炭を生かしふいごの風で高純度の玉鋼を生み出す技術である。
 たたら製鉄だ。世界で最古の技術の一つ、という。マツダロータリーエンジンも「滑らかさと高性能で世界を驚かせた」と紹介されていた。中国路の物づくりの裾野の広さをあらためて感じさせる。
 世界一の根っこには「おもてなし」「もったいない」がある、というのが企画のミソ。受け手本位といおうか。展示によると冷温両方の飲み物を出す自動販売機は日本だけである。朽ちた着物や布を細く裂いて糸にし、再び布にする裂織まであって懐が深い。
 首都のリーダーを選ぶ戦いが始まった。原発も五輪も語られよう。ただ忘れてほしくないのは、巨大都市の礎が地方にあること。有権者は全国民といっていい。受け手本位の選挙戦を。

 ※ 『ふいご』とは
   製鐵の際に炉に風を送るための道具である。

 ◎ノロウイルス集団感染
 ◎インフルエンザ流行
 ◎センバツ高等学校野球大会
    岩国高校出場
 ◎今日朝は寒かったですが、お昼は3月並のお天気!
 ◎「セアカコケグモ」下関市で見つかる。(オーストラリア原産)