「天風録」中国新聞から引用

「天風録」 2104. 2. 1(土)

 いささか宣伝めくが、きょうから1ページ15段の紙面の多くを12段12文字に仕立て直し、本欄も「2階建て」になった。より読みやすく、分かりやすく。鬼デスクが、金棒ならぬ矢のような指示を飛ばす。
 「鬼は内、福は外」。
 節分が近づくとふざけて叱られた豆まきの記憶がよみがえる。思い当たるご同輩もいよう。だが、この国も広い。長じて物の本を読んだところ「鬼は内」と招き入れる古い家があることを知った
 京都の丹後地方では豆をまいてはいけないという。先祖が苦境を鬼に救われたからだ。山形の米沢地方では無尽蔵の米俵をもらったとの伝承も。時ならぬ使者として、幸や恵みをもたらす存在だったのだろう。
 昨今は人の方が鬼のようである。わが子、わが身内を手にかけるニュースに触れない日を数える方が早くはないか。善き鬼さえ呼び声に応じてはくれまい。かって、わが内なる鬼に気づいた人たちはいたはずなのに。
 妙好人と呼ばれた真宗門徒たちだ。その一人、因幡の源左は障子を破る子供を叱らなかった。「子供の時分でなけりゃ、破るときがないだけえのう」と。平等に他者を悲しむまなざし。昔の市井の人から教わりたい気もする。

 
◎今日友達に「ナマコ」を頂いた。
 (だいだい酢で頂いた。とっても美味しかったー!)
◎くちなしの花 ♪
  (今はもう聞くことが出来ない)
主人が好きだった歌です。(十八番の一つでした。)
くちなしの花♪
まわりみち♪

◎ 今日から2月、早いなー 梅も膨らんでいました。
  暖かい、一日でした。